私は職業柄「教育学」「教育心理学」などの本を読み続けています。そうした結果、どうしても書く文が「お堅く・難しく」なってしまいます。どうにか「楽しく・万人受け」するような文を書けないかと思うのですが、なかなかうまくいきません。このホームページによって、私の書く文がだんだん「興味を引きつけるように・柔らかく」なればと感じています。

今回の記事は、「記憶の仕組み」など難しい内容がでてきます。読んでいて「う~~ん、意味がわからない。」となってしまうかもしれません。しかし、このような科学的であり基本的な内容を理解することが、これからの子どもに対する様々な働きかけに生きてくるのです。それでは、第3条「精神論ではなく、1つ1つの具体的な手立てを積み重ねろ。」です。

早期教育1-3

「早寝早起きすると頭が良くなる」「本の読み聞かせをすると頭が良くなる」「魚をたくさん食べると頭が良くなる」などたくさんの内容が本に書かれたり、ホームページに載ったりしています。そういった内容は体験談にもとづいていたり、アンケートなどデータをとったりした内容が多く、おおむね正しく、効果があると考えられます。しかし「早寝早起きをした子どもが、全員頭が良くなるのか」と言われると答えは「ノー」です。「頭が良くなる」といっても、劇的に伸びる1つの方法なんてあるはずがないのです。

親として大切なことは、自分の子どもに対して「効果的な発達段階の時」に「効果的なタイミング」で「効果的な働きかけ」ができるように、数多くの「引出し」を持つことです。「引出し」の内容については、これから「教科」のカテゴリに数多く内容を載せていこうと思います。ここでは「効果的な発達段階の時」「効果的なタイミング」「効果的な働きかけ」の3点についてもう少し詳しく、2つの難しいキーワードをもとに説明していきます。

レディネス(準備状態)

「子どもの心身が発達し、学習する際の基礎条件となる一定の知識・経験・身体などの準備ができあがっている状態。」

鉄棒で、「空中逆上がり」ができる子どもに、何回も「逆上がり」をさせても簡単すぎるので、やがてつまらなくなるでしょう。逆に、練習して「空中逆上がり」ができたばかりの子どもに「大車輪」をしろといっても難しすぎるので、練習する意欲がわかないでしょう。子どもは「やさしすぎ」ても「難しすぎ」ても意欲がわきません。これは学習についてもいえることです。子どもは、成長にあった「適度な難度の学習内容」との出会いが大切なのです。これが、前述した「効果的な発達段階の時」という内容と一致します。レディネス(準備状態)が十分でないと、その内容について会話をしても意味がわからないし、良かれと思って与えた学習教材も親の押し付けで終わってしまうのです。

私が小学校の先生をしている時、「できる子」と「できない子」の差が大きいのが6年生で学習する社会科の歴史でした。それは「好き」と「嫌い」がはっきり分かれてしまうからだと思われます。歴史は覚えなくはいけない内容がたくさんあります。しかし、歴史を覚えなくてはいけない勉強にしてしまうことに問題があるのです。楽しく、上記の流れをふまえた結果、覚えているというのが理想です。この理想的な学習の進め方を具体的に下に記述していきます。

まずはじめに「Ⅰ 興味を持たせる、印象深くする」ことです。ぶ厚く難しい参考書を子どもにわたして「これを全部覚えなさい」といっても100%無理です。

きっかけは、「大河ドラマを一緒に見始める。」「歴史に関する映画を一緒に見る。」「歴史に関するマンガを買ってきて、子どもの前で楽しそうに見る。」など、その時の状況で何でもいいでしょう。

夫婦の会話でもかまいません。お客さんが、赤ちゃんを連れて遊びに来たとします。無表情の赤ちゃんに「鳴かぬなら、鳴かせてみせよう、ほととぎす」と言いながら、父が「ばあ、ばあ」言ってみて下さい。すかさず、母が「豊臣秀吉だねえ」とつっこみます。子どもが「豊臣秀吉って誰」と尋ねてきたらしめたものです。「戦国時代の頃、百姓だったのにどんどん武士として出世して、天下統一しちゃった人だよ」この返答に、更に質問が出れば、どんどん答えてあげて下さい。お客さんが帰った後、携帯などで「豊臣秀吉」の画像を見せてあげても良いでしょう。「織田信長」や「徳川家康」に話を広げてもいいでしょう。

第7条「子どもが起きている時間は、できるだけテレビは点けるな」と載せてあるのですが、「豊臣秀吉」に関するドラマがあったらぜひ録画して、見せてあげて下さい。レンタルショップで借りてきてもいいでしょう。見せた後に、親が子どもの前で楽しそうに「豊臣秀吉」の歴史マンガを読みましょう。

子どもが興味を持たなくてもがっかりしてはいけません。レディネス(準備状態)が十分でないか、他のことに興味があるのです。ここで、マンガを「読みなさい」と言ってもいけません。自分からの行動を待ち、それについて、ほめるようなスタンスで接していけるようにしましょう。「豊臣秀吉」という1つのきっかけができれば、歴史年表を掲示物として「ダイニングテーブルの中」に入れてもいいでしょう。「年代早覚えのCD」を車の中で流してもいいでしょう。

3カ条目「精神論ではなく、1つ1つの具体的な手立てを積み重ねろ」の「1つ1つの具体的な手立て」が「会話」「ドラマ」「歴史マンガ」「掲示物」「CD」などになります。数多くの「引出し」もこれにあたります。これらを通して子どもは「豊臣秀吉」という「Ⅱ 学習内容を様々な場面で反復させる」ことになります。

子どもが「CDででてきた刀狩りが、マンガではこう描かれてる。」「学校で太閤検地を習った時、意味が良く分からなかったけど、ドラマを見てなるほどと思った。」等と感じることができれば最高です。「歴史の参考書」だけよりも「活字」「音声」「画像」「動画」といった様々な外部刺激を受けて「豊臣秀吉」とそれにに関する学習内容は、より確実に記憶することができるのです。

いよいよ最後は「Ⅲ 覚えたことを実生活で生かす場面をつくる」ことです。英語では、実際の場面を想定して英会話をするなどいろいろなことができます。それが歴史では難しく、方法も限られてきますが「生まれ変わるとしたら信長、秀吉、家康の誰がいい?」「あなたが戦国武将だったとしたら、誰に仕官して仕える?」などの会話をするのはどうでしょうか。

ただ覚えて終わりにするのではなく、歴史事象と自分の人生と照らし合わせた会話をするのです。豊臣秀吉の人生が、自分の人生に影響を与える。すなわち、歴史事象がこれからの人生の判断材料の1つになってくるようできれば、学習内容が完全に自分のものになったということができるでしょう。

私は、塾講師を3年間経験して、私立中学受験の指導に携わりました。その時、受験の弊害を理解するとともに、「結果を出す」ことの大切さを学びました。その後、小学校の教員として18年間勤務しました。そこでは、「優しい子どもの保護者は、どのようなタイプか?」「勉強ができる子どもはどのような生活をしているのか?」など子どもと保護者の実態を事細かに観察しました。今、記事に載せている「子どもの頭を良くする7ヶ条」は、その21年間に培ったことを自分の子どもで証明した具体策でもあります。

次回は、第4条「子どもの能力を最大限に引き出すために、のびのび早期教育を進めろ。」について記事を投稿します。

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