今回の記事は、小学校の先生をしていた時に良くされた「ある質問」に答えていこうと思います。

私は3つの小学校で18年間先生をしていました。「授業参観」「懇談会」「PTA奉仕作業」と色々な場で保護者に会います。しかし、2人でじっくり話すのは、年度初めに行う「家庭訪問」と年2回の「個人面談」になります。

10分程度なので、だいたいは、子どもの学校での様子を話して「はい、終わり」となるのですが、困った質問をしてくる保護者もいます。「うちの子は、今のままで、大丈夫ですかねぇーー?」学習・行動ともに完璧ならば「いやぁーーー、大丈夫ですよーー」と返答するのですが、大丈夫じゃない場合は答えようがありません。

「うちの子どもは、塾に行かせた方がいいんですか?」これも困ります。頭が良ければ「いやぁーーー、大丈夫じゃないですかーー」と、どうとでも受け取れる返事をします。しかし、悪い場合は「行った方がいいですね」とも言えないで「お子さんが目指すものによるんじゃないですかねぇ?」と適当な返事になります。だいたい、学校の先生に「お金を払う塾」に行かせるかどうかなんて、訊く方が間違っているのです。

今回は「中学受験をさせる場合に、塾に行かせた方が良いか?」という明確な質問に対して、選択肢別にして説明をしていこうと思います。

A 大手中学受験塾

うちの娘は、5年生から「大手中学受験塾」に行かせました。どうしてか?3年生から「Z会受験コース」をしていたため、塾の勉強についていける自信があったからです。娘は塾の入りたての頃、あまりの生活の変化に戸惑い元気がありませんでした。しかし、塾に入って初めてのテストは偏差値65で教室トップです。みるみるうちに偏差値が上がり、塾が楽しくなっていったようです。ここで結論です。地頭が良く、知識がたくさんあるようなら「大手中学受験塾」です。

B 家庭教師・個別対応塾

私は「塾講師をしている時」「小学校の先生をしている時」に、中学受験で失敗している子どもを何人も見てきました。極端な例を紹介しましょう。

①親が勝手に中学受験をすることを決める。

②親が大手塾に行くことを決めて、子どもは通い始める。

③子どもが「塾に行く生活」に戸惑う。

④塾での勉強が、あまり良くわからない。

⑤はじめのテストで、いきなり「○人中○位」という現実を突きつけられる。

⑥小学校で荒れる。(何故か、小学校が一番先です。)

⑦家庭でも荒れる。

⑧塾でも荒れる。

この中で、特に④の「○人中○位」という現実は、小学生にはつらすぎます。親の期待に応えようとして、パンチを出そうとするのですが、カウンターをくらってノックダウンという感じです。ここで結論です。子どもの地頭が良くなくて、知識も無いようなら「家庭教師・個別対応塾」です。「家庭教師・個別対応塾」なら現実を突きつけずに、その子にあったペースでゆっくりですが、伸ばしてあげられます。

C 親が教える

最近「親が教えて偏差値70」とか「塾に行かないで名門中学合格」といったブログを良く目にします。私はこの親を心から尊敬します。すごいです。小学校の先生をしていた頃、私は個人的な興味から中学受験をする子どもに「どこの塾に行ってるの?」と、尋ねていました。人数は、だいだい「1クラス3人×3クラス×18年」という計算で162人です。約150人いたとして何人が塾に通ったり、家庭教師をつけたりしていたでしょうか?150人全員です。その中で「個別対応塾5人ぐらい」「家庭教師1,2人」といった感じです。何と、ほとんどの子どもが塾に行っていたのです。

しかし、私が知ってる中で1人だけ「自分の子どもに勉強を教えて中学受験をさせていた人」がいます。小学校の先生をしていた時の同僚です。小学校の先生が、早く退勤して自分の子どもに勉強を教えていたのです。私立では無く、名門公立中高一貫校でした。結果は・・・・・・・・・・「残念」でした。

それでは、どうして「親が教えて中学受験」は、ここまでいないのでしょうか?以下に理由を載せていこうと思います。

①  親が勉強を教えると人間関係が悪くなる。

私は娘と仲がいいです。話は弾むし、笑いも絶えません。しかし、「勉強を教える」となると話は別です。小学校3年生の冬休みに、書き初めを「こうやるんだぞ」と優しく教えていはずなのに、娘は泣き出しました。小学校5年生の時、塾の算数の宿題を「わからない、教えて」と言ってきたので、χとyを使って教えようとしたら「もういい」と逃げ出しました。教育のプロである私が、一番教えるのが難しいのが自分の娘なのです。あまりにも難しい問題を「親子で一緒に解こう」としている時は、仲良くできます。しかし、こっちが「教えよう」と張り切っていると、何故か上手くいかないのです。

② 家にばっかりいると変化が無くつまらない。

塾に行くと「複数の先生」「ライバルでもある友達」等、ある程度刺激にあふれています。また、塾から帰ってきたら今度は、家族との触れ合いがあります。しかし、家で親が勉強を教えていたらどうでしょう。学校がある時はまだいいかもしれません。土日はつらいです。ずっと親子で勉強を通して過ごさなくてはいけません。

③ 親が教えるとプレッシャーが倍増する。

親が毎日、毎日勉強を教えていると、当然ですが「これだけやっているんだから」と親の期待は高まります。勉強を教わっている子どもは、絶対にその期待を感じ取ります。もちろん期待が、やる気になることもあるでしょう。しかし、「合格・不合格」というはっきりした現実を突きつける中学受験。私は、わずか12歳の子どもに、そのプレッシャーをかけすぎるのは将来のためにも良くないと感じます。ましてや「お父さんは、ダメだったからお前はがんばるんだぞ。」「お父さんはダメだったから、あなたはお父さんみたいにならないようにがんばるのよ。」なんていう言葉かけは最悪です。

④ 親は仕事をがんばっていた方がかっこいい。

親が4時には会社から帰っていて、子どもに勉強を教えようと張り切っている。そんな親を子どもはかっこいいと思うでしょうか?おしゃれにスーツを着こなしたお父さんが海外出張から帰ってきて「おっ、勉強がんばってるな!」と子どもに声をかける。かっこいいです。勉強をやる気になります。

だいたい、「親が教えて偏差値70」とか「塾に行かないで名門中学合格」といったブログは特別だからこそ注目され、人気が出るのです。誰でもできるとしたら、相手にもされません。ここで結論です。普通の家庭なら「親が教える中学受験は」無理です。どんな家庭ならできるのか?「異常なまでに関係が良すぎる親子」か「ちょっと変わった親子」かのどちらかでしょう。ここまで読んで挑戦しようとしているあなた。大丈夫かもしれません。

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